昨年5月の記録

娘の闘病記録です。嫌な方はスルーしてください。

5月16日

朝、様子を聞くLINEを送信したが未読。

どうしちゃったのかな。

お昼頃、病院へ到着。

文書窓口で娘の会社へ提出する診断書の

申し込みをしている時に娘からLINEが。

死ぬの二文字。

え?ふざけてるの?

すると、数秒後に再び

死ぬ

やめてよ、もう少し待っててと

送信し、急いで病室へ向かう。

心臓がバクバクする。

お願い。生きてて!

え?でも待って。

LINE出来るってどういうこと?

そんな危篤だったら、看護師から私に

連絡あるよね?

頭でグルグル

病室に到着すると、激痛に

耐えられなくて看護師を呼び、

処置してもらったあとだった。

少し落ち着きを取り戻して看護師に

身体をさすってもらっていた。

携帯を握り締めて私の到着を待ってた。

死にそうに痛いから早く来てが

短くなってしまったみたい。

痛みがひどくなると身体中の神経が

熱いと感じるらしく、薬が効くまで

熱いよ!と叫んでいたと聞かされた。

私が到着後も

熱いよ、お母さん助けてと訴える。

明け方から身体中の痛みが激しくなり

暴れていたと看護師から報告があり、

午後、私が到着するまで一睡も

出来なかった様子。

どうりで朝、LINEの返信がない訳だ。

薬が効いてきて安心したのか、やっと

ウトウトし始めてくれた。

昨日まで、あんなに普通にして

いられたのに。

痛みが病魔が想像以上の速さで

娘の体を蝕み続けてる。

何もしてやれないという、親として

一番辛い時間。

緩和ケアの先生から薬の量を更に増やすと

言われる。

数日前にモルヒネの量を増やした

ばかりなのに、それがもう効かない

状態なのだ。

明後日、本当にディズニーシーへ行けるの?

今日の様子では絶対に無理。

ただただ、娘の身体をさすってやる。

5月17日

夜中1時頃。

私は娘の夢を見ていた。

リップクリーム持ってきてとLINEが

来て起こされる。

LINE出来るほど痛みが軽減したのかな

少しは楽になった?

体を起こせないくらい痛い?と聞くと

そうでもないと。

少しはマシになった様子。良かった。

眠れないの?と聞くと、

そんな感じと返信ある。

やり取りが出来る。

真夜中だろうが、もう関係ない。

あの子が、私を求めてるのだ。

どれだけ不安なのだろう。

どれだけ長い夜なんだろう

朝、再び

ちゃんと起きれた。痛み少ないと

LINEが来る。嬉しい。

明日シーに行く為の洋服とウィッグと

化粧品持って早めに行くから待っててね!

と、返信。

ところが

家を出る寸前、娘からLINEが来た。

とてもショックな内容。

1人で立ち上がろうとして尻もちついた

前日激痛だったこともあり、このまま

1人では何も出来なくなるの?と、娘も

焦っていたのだと思う。

便意があり、トイレに行きたくなったが、

尿は管が付いているので行かなくて済む

看護師達の申し送りの時間で、ほぼ全員が

ナースステーションにいるのが分かってて

忙しいのに申し訳ない、と思ったのか

ナースコールを押すのを躊躇い、足に殆ど

力が入らないのに1人で立ち上がろうとして

尻もちをついたというのだ。

点滴スタンドごと倒れたので、すごい音が

したそうでチームゆきこの全員が

駆け付けたと聞いた。

少しお尻が痛いけど大丈夫だよ。と

いうけど

日に日に、色んな事が出来なくなって

きている不安が焦りを生じさせてるよね

出来ない筈がない。頑張れば

娘の気持ちを考えると胸が張り裂けそう。

もう、1人で絶対に立ち上がらないでね。

約束させたけど、その時の娘の顔が

本当に本当に悲しそうだった。

お父さんも心配で、私が帰った後

病院へ寄ってくれたようだ。

お願い神様。

もっとゆきこに穏やかな時間をください。

あの子の願いを叶えてやってください。

やりたいことが出来ますように

明日、ディズニーシーに行けますように